庭の困りごとを知る・解決するメディア
庭図鑑について掲載情報と出典庭の相談
庭図鑑powered by NIWASAIDO庭と、緑のある暮らし。庭彩堂に相談
ナンテンの樹形の生成参考イメージ

庭木図鑑 / 常緑低木

ナンテン

根元から茎が増える常緑低木、実と葉色を楽しむ

「ナンテンを植えたいけど、株が広がって通路をふさがないか心配」「冬に葉が赤くなったけど枯れたのでは」といった声をよく聞きます。このページでは、ナンテンの育ち方と悩みに対して知っておきたいことを整理します。

根元から複数の茎に分かれて育つ低木

メギ科ナンテン属の常緑低木で、学名はNandina domestica。根元から複数の茎が伸びるのが特徴で、株全体の形はこの茎の構成で決まります。 [1]

高さはおよそ1〜2.5mの目安

森林総合研究所では高さ1〜2mと示します。RHSの目安は高さ1.5〜2.5m、幅1〜1.5mで、品種や環境によって変わります。 [1] [2]

初夏の白い花と晩秋の赤い実

葉は複数の小葉からなる複葉です。5〜6月に白い小花が円錐状に集まって咲き、11〜12月に赤い実が熟します。 [1]

01 植えるか迷っている方へ

わが家の庭に合う?

ナンテンは日本の庭で長く親しまれてきた常緑低木です。日陰でも育ちながら、日当たり次第で紅葉が映える性質を持つため、「植える場所が限られている」という方にも向いています。まずは性質と大きさの目安を確かめてみてください。

こんな希望には合いやすい

ナンテンの花と枝の生成参考イメージ

日当たりの選択肢が限られた庭でも育てたい

日陰でも育つのがナンテンの利点です。さらに日当たりが良い場所では紅葉が美しくなるため、置き場所に応じて楽しみ方を選べます。 [1] [2]

ナンテンの植栽した姿の生成参考イメージ

四季の変化をシンボルとして楽しみたい

初夏の白い花、晩秋の赤い実、冬に赤紫色になる葉と、季節ごとの姿が変わります。一本で長く変化を味わいたい方に合います。 [1] [2]

植える前に考えておきたいこと

庭と境界の見通しの参考イメージ

株幅より通路の空間を先に読む

根元から茎が増えて育つため、細い苗の姿だけを見て場所を決めないことです。成長後の株幅と通路に残す空間を見込んで置きます。 [1] [3]

ナンテンの根元と落ち葉の生成参考イメージ

実や葉を食べない・子どもとペットに注意

実や葉などは食用に扱わず、子どもやペットの手が届く場所では誤食に注意します。実を鑑賞する場合も、届く範囲を考えて配置します。 [2]

ナンテンの葉の生成参考イメージ

品種で大きさと実つきが変わる

種類や品種により、成長後の大きさや実のつき方が違います。実を楽しみたいのか葉色を楽しみたいのか決めてから、苗の品種を確かめます。 [3]

1〜2.5mの高さと根元からの広がりを見込む

高さの目安は1〜2.5mで幅1〜1.5m、品種や環境で変わります。根元から茎が増えるため、当初の株幅より一段大きい空間を確保すると、通路や隣の植栽と摺り合いがよくなります。 [1] [2] [3]

手入れ用の通路幅を確認する参考イメージ育て方をもう少し詳しく →

湿り気を保ちつつ水はけは確保する

湿り気のある土が適しますが、水はけも確保します。日当たりが良いと紅葉が美しく、日陰でも育つので、庭の明るさに合わせて置き場所を決めるのが出発点です。 [1] [2]

分譲住宅にシンボルツリーを植える見積もり目安と工事の進め方で、費用を考えるポイントをご覧いただけます。

植える場所や品種に迷う方、庭彩堂の公式LINEで植栽を相談できます。成長後の株幅と通路の空間、実を楽しみたいか葉色を楽しみたいかをお伝えください。

02 葉や枝が気になる方へ

葉の変化が気になったら

育てているうちに気になるのが、葉の色の変化と茎の伸び方です。ナンテンには季節や時期によって葉が赤くなる性質があり、見た目だけで判断すると慌ててしまうことがあります。ここでは、何をどの順で見ればよいかを整理します。

ナンテンの枝葉の細部の生成参考イメージ

赤い葉は季節の変化かもしれない

若い葉や冬の葉が赤紫色になる性質があります。赤い色だけで枯れたと判断せず、次に新芽と株全体の様子を見て分けます。 [2]

下の葉の量と茎の見え方

下の葉が減って茎が目立ってきたら、株が混み合っているサインの可能性があります。茎が何本あるか、どこまで葉が着いているか観察します。 [3]

葉の形と色の異変が見えた範囲

病気や害虫の問題は比較的少ないとされますが、起きない保証はありません。葉の形や色が変わったら、発生範囲を写真で記録します。 [1] [2] [3]

葉の変化に気づいたら、まずここから

急な色の変化なら数日様子を見る

葉が赤くなった直後は、色の変化が季節によるものかどうか数日かけて見ます。急に全体が変わったのか、新芽の色だけか区別できるよう、同じ角度で写真を残します。 [2]

株元が混んでいれば茎の数を数える

下の葉が減り茎が目立つと感じたら、株元の茎を数えます。この記録は、自分で整理するか剪定を頼むかを判断するときの手がかりになります。 [3]

葉の異変が続くようなら写真を持って相談する

数日たっても葉の変化が広がる場合は、写真で記録した状態をそのまま伝えます。写真があれば、色の変化と状態の変化を見分ける相談がしやすくなります。 [3]

急な変化があるときは、木全体と気になる葉・枝の写真を撮っておくと相談に役立ちます。

葉の色の変化が気になる方、庭彩堂の公式LINEで状態を写真つきで相談できます。いつから変わったか、新芽や株全体の様子を伝えてください。

03 剪定・依頼を考えたい方へ

切る前に、剪定の考え方を知る

根元から茎が数本に増えていくのがナンテンの育ち方です。放っておくと下の葉が減り、茎が目立ってきたり隙間なく混み合ったりします。切る範囲と残す範囲を分けて考えれば、株の若さを保ちながら整えられます。

数本ずつ間引いて若茎へ更新する

太く古い茎を数本、株元から間引くと内側へ光が入り、新しい茎の発生が促せます。一度に全部を切る必要はなく、残す茎を選び複数年に分けて整える方法もあり、下の葉の少ない株では春の芽出し前に古い茎を少しずつ整理して若い茎へ更新します。 [3]

枝と窓の距離を確かめる参考イメージ

下の葉が減って茎ばかりが目立つ

株の下がさがさして見えるのは、古い茎が主役になっている合図です。春の芽出し前に古い茎を少しずつ整理し、若い茎へ更新する方法が知られています。 [3]

ナンテンの枝の重なりの生成参考イメージ

茎が密集して株の内側が見えない

茎が増えたまま混み合うと内側に光が届きにくくなります。太く古い茎を数本株元から間引くと、光が入りやすくなり新しい茎の発生も促せます。 [3]

剪定道具を準備した参考イメージ

通路にだんだん茎がはみ出してきた

根元からの茎の増え方で通路が狭まる前に、株の範囲を決め直すことがあります。残す茎を複数年に分けて選ぶ整え方もあります。 [3]

相談するときに伝えること

木全体の写真大きさや形が分かるもの

困っている場所枝が当たる場所など

希望する仕上がり残したい形や枝ぶり

株元の茎の整理を任せたい方、庭彩堂の公式LINEで剪定を相談できます。茎の数と株の広がり、残したい形を伝えてください。

04 特徴と育て方

ナンテンのことを、もう少し

メギ科ナンテン属の常緑低木。学名Nandina domestica。根元から複数の茎が伸びる。

ナンテンの花の細部の生成参考イメージ

5〜6月の花から11〜12月の実へ

5〜6月に白い小花が円錐状に咲き、11〜12月に赤い実が熟します。この時期は姿の変化が大きく、日々の観察が自然としやすくなります。 [1]

根元の土へ水を与える参考イメージ

陽だまりなら締まった株と深い紅葉

湿り気のある土に置き、水はけを確保します。日当たりの良い場所では紅葉が美しくなり、日陰でも育つので、置き場所の明るさで見え方が変わります。 [1] [2]

剪定前に道具を確かめる参考イメージ

芽出し前から古い茎を少しずつ減らす

下の葉が減った株は、春の芽出し前に古い茎を少しずつ整理します。一度に切らず複数年に分ければ、残す茎の形を乱しにくく、実のつき方も保ちやすくなります。 [3]

画像は庭や手入れの参考イメージです。樹種の同定や症状の診断を目的とした写真ではありません。

基本情報・参考資料を見る

Nandina domestica

情報確認日:2026-10-16

参考資料

  1. 森林総合研究所九州支所「ナンテン」学名・大きさ・花と実の季節・日照
  2. 英国王立園芸協会「Nandina domestica」葉色・育つ環境・誤食の注意点(英国の栽培情報)
  3. Clemson Cooperative Extension「Nandina」品種差・株の更新と古い茎の剪定(米国の栽培情報)