庭の困りごとを知る・解決するメディア
庭図鑑について掲載情報と出典庭の相談
庭図鑑powered by NIWASAIDO庭と、緑のある暮らし。庭彩堂に相談
シュロ

庭木図鑑 / 常緑

シュロ

幹を毛が覆う、冬に強い常緑のヤシ

庭にシュロを植えるか迷っていませんか。ヤシらしさのある樹形と、置き場所の条件、育て始めてから見ておきたい点を、この記事で一つずつ確かめられます。

ヤシ科の常緑樹

シュロはヤシ科に属する常緑の樹木で、中国中央部から東部の亜熱帯〜温帯の山地林が原産です。 [1]

幹を覆う茶褐色の繊維

単一の幹を直立させ、落ちた葉の葉柄の残存物が毛状の繊維となって幹を覆います。 [1]

扇形に深く裂ける葉

葉は扇形〜円形で掌状に深く裂け、15〜19の裂片がやや下垂します。互生する常緑の広葉です。 [1]

01 植えるか迷っている方へ

わが家の庭に合う?

単一の幹に茶褐色の繊維が絡む姿は、庭にヤシの印象をもたらします。栽培下では高さ約3mで頭打ちになり、幅も1.2〜1.8m程度が目安です。日照は6時間以上か半日陰、風を避けられる場所であれば、庭の目立つ位置に据えられます。

こんな希望には合いやすい

シュロ

半日陰で風を避けられる場所

1日6時間以上の全日照か、2〜6時間の半日陰が向いています。強い風や寒風を避けると、葉の裂けを抑えやすくなります。 [1]

シュロ

水はけのよい土

ロームや砂質で水はけが良好〜湿潤な土を好みます。酸性から中性、アルカリ性まで幅広く耐えます。 [1]

植える前に考えておきたいこと

シュロ

風が強い場所は葉が裂ける

風の当たる場所では葉が裂けます。見た目は損なわれますが、木にとって致命的な害ではありません。 [1]

シュロ

最も寒冷な地域では弱ることも

ヤシとして冬の耐寒性に優れますが、最も寒冷な地域では弱る場合があります。冬の置き場所は、その庭の条件に合わせて確かめてください。 [1]

シュロ

手入れの手間は多め

管理は高水準を要します。大きな容器で育てる場合も含め、葉と幹を多めな頻度で見ておくと安心です。 [1]

栽培下で高さ約3m、幅1.2〜1.8m

栽培条件では樹高約3mで頭打ちになり、高さ8〜10フィート・幅4〜6フィートが目安です。幹の直径は通常10インチ未満で、単幹の形を保ちます。 [1]

シュロ育て方をもう少し詳しく →

日当たりと水はけのよい場所を先に選ぶ

植える場所は、1日6時間以上の日当たりか2〜6時間の半日陰を選びましょう。水はけのよい土を用意して、風の当たりにくい位置に植えます。 [1]

分譲住宅にシンボルツリーを植える見積もり目安と工事の進め方で、費用を考えるポイントをご覧いただけます。

植える場所に迷ったら、庭彩堂の公式LINEで植える場所を相談できます。日照の時間と風の当たり方、土の水はけを伝えてください。

02 葉や枝が気になる方へ

葉の変化が気になったら

葉が裂けたり、冬のあと元気がなかったりすると、植え方や置き場所を疑いたくなります。シュロでは風の当たり方と土の水はけ、寒さの程度を分けて見るのが先です。葉と幹で確かめる点と、最初に変えられる対応を、次の項目から一つずつ確認できます。

シュロ

葉の裏の灰色は通常の色

葉の裏面は白粉を吹いたような灰色のワックス状の物質で覆われます。この灰色は自然な色なので、裏を見たときは他の葉と同じかどうかで見分けられます。 [1]

裂けた葉と風の向き

葉が裂けていたら、その方向に風が当たりやすいかを確かめてください。強い風が当たると葉は裂けますが、害は致命的ではありません。 [1]

幹の繊維と古い葉柄

幹を覆う暗褐色の毛状の繊維は、古い葉鞘に由来するものです。落ちた葉柄の残り方で、繊維の見え方は変わります。 [1]

葉の変化に気づいたら、まずここから

風が当たりやすいとき

強い風が当たりやすいなら、風を避けられる位置を選びましょう。半日陰で風を避けられる場所が、葉の裂けを抑えるうえで向いています。 [1]

乾燥が気になるとき

乾燥には強い性質ですが、水はけが良く湿り気のある土を好むため、土の乾き具合を見て水やりを加減してください。 [1]

寒い地域で鉢越えするとき

寒冷地では大きな容器で育て、冬は室内で越冬させられます。気温が下がる前に移動するかを検討してみてください。 [1]

急な変化があるときは、木全体と気になる葉・枝の写真を撮っておくと相談に役立ちます。

葉の様子に気になる変化が出たら、庭彩堂の公式LINEで葉の変化を相談できます。変化した葉の位置と、いつ頃からかを伝えられます。

03 剪定・依頼を考えたい方へ

切る前に、剪定の考え方を知る

シュロの剪定は、木を小さく仕上げる作業というより、目についた葉を整える位置と考えられます。単幹の樹形は残し、裂けた葉や足元へ垂れた葉から範囲を決めてください。高さが伸びて手が届かなくなったら、任せられる部分を分けて相談できます。

傷んだ葉から範囲を決める

日光や風で裂けた葉は、木の状態を見てから剪定を検討してください。単幹の樹形は崩さず、剪定するのは目につく葉だけにとどめましょう。 [1]

シュロ

裂けた葉が目立つとき

風で裂けた葉が特に目立つ位置にあれば、そこだけを取り除くか剪定を検討してみてください。 [1]

シュロ

裂片が足元へ垂れたとき

裂片はやや下垂するため、通路や植え株の下へ垂れた葉は、範囲を確かめたうえで剪定の対象にしましょう。 [1]

シュロ

高さが手に届かなくなったとき

栽培下での樹高は約3mが目安です。高さが伸びて手が届かなくなったら、届かない部分は無理をせず相談にまかせましょう。 [1]

相談するときに伝えること

木全体の写真大きさや形が分かるもの

困っている場所枝が当たる場所など

希望する仕上がり残したい形や枝ぶり

剪定を任せたい方は、庭彩堂の公式LINEで剪定を相談できます。取り除きたい葉の位置と、届きにくい高さを伝えられます。

04 特徴と育て方

シュロのことを、もう少し

ヤシ科に属する常緑の樹木(高木)で、中国中央部から東部の亜熱帯〜温帯の山地林が原産。単一の幹を立て、落葉した葉柄の残存物が茶褐色の毛状繊維で幹を覆う。葉は扇形〜円形に掌状に深く裂け、夏に下垂する円錐花序に金黄〜緑黄色の小花を付け、その後に暗青〜黒の核果を実らせる。棕櫚(シュロ)の代表種で、栽培下では樹高約3m前後に収まる。

シュロ

夏に花と実がつく

夏には長さ60cm程度の円錐花序に金黄〜緑黄色の小花がつき、その後に暗青〜黒の果実が熟します。 [1]

シュロ

冬の耐寒性と風の当て方

ヤシとして優れた冬の耐寒性を持ちますが、最も寒冷な地域では弱ることがあります。寒風の当たる位置は避けたい点です。 [1]

シュロ

日照と水やりの補足

耐乾燥性を持つ一方、水はけが良く湿り気のある土が向いています。日照は全日照から半日陰まで、どちらでも育てられます。 [1]

画像は庭や手入れの参考イメージです。樹種の同定や症状の診断を目的とした写真ではありません。

基本情報・参考資料を見る

Trachycarpus fortunei

情報確認日:2026-10-17T01:25:10.682405+00:00

参考資料

  1. Trachycarpus fortunei — NC State Extension特徴・栽培条件。海外の地域区分や月別作業時期は日本へ転用しない。