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イノデ

庭木図鑑 / 常緑

イノデ

光沢のある葉で日陰を彩る常緑のシダ

庭の日陰や木漏れ目に、どんな植物が合うか迷っていませんか。イノデは株元からロゼット状に葉が広がる常緑のシダです。植える場所の選び方から、葉の変化への対応、剪定のきっかけまで、順に解説します。

オシダ科の常緑性多年草

イノデはオシダ科(ポリポディ科)の常緑性多年草で、シダの仲間です。花や果実はつけず、胞子で繁殖します。 [1]

名前は「多くのまつげ」

種小名 polyblepharum はギリシャ語で「多くのまつげ」を意味します。葉柄と葉軸にある剛毛状の鱗片が由来です。 [1]

新芽は房のように反り返る

新芽の若葉が展開するときに一時的に後方へ反り返り、棚飾りのタセルのような姿になります。成熟すると葉は平らに伸びます。 [1]

01 植えるか迷っている方へ

わが家の庭に合う?

イノデは常緑性のシダで、中国南東部、日本、韓国が原産です。草丈・株幅ともに30〜60cmほどになり、株の中心から濃緑色で光沢のある羽状の葉が立ち上がります。木漏れ日から深い日陰まで、有機質で湿り気があり水はけのよい土を好むため、庭では日陰側の場所から考えてみてください。

こんな希望には合いやすい

イノデ

日陰の場所を活かしたい

木漏れ日から深い日陰まで、日の当たる時間が一部だけの半日陰にも適します。日陰にしたい場所にそのまま植えられます。 [1]

イノデ

手間をかけず育てたい

株分けで増やせ、管理は少なくて済みます。シカやウサギの食害もほとんど受けません。 [1]

植える前に考えておきたいこと

イノデ

水がたまる場所は避ける

短い乾燥には耐えますが、水が滞留する環境は苦手です。植える場所は水はけを先に確かめてください。 [1]

イノデ

冬の株元腐れに注意

水はけの悪い土壌では、特に冬に冠部腐敗(クラウンロット)が起きることがあります。冬は株元の土の状態を見てください。 [1]

イノデ

日当たりのよい場所より日陰寄りを

木漏れ日から深い日陰を好むため、一日中よく当たる場所より日陰寄りの場所を選びましょう。 [1]

株幅30〜60cm、ロゼット状に広がる

草丈・株幅ともに1〜2フィート(約30〜60cm)に育ち、中心の株からロゼット状に葉が立ち上がります。隣の植物との間は、この広がりが収まる幅を空けておきましょう。 [1]

イノデ育て方をもう少し詳しく →

湿り気があり水はけのよい土に植える

植える場所は、木漏れ日から深い日陰までの環境にしましょう。有機質に富み、湿り気があり水はけのよい土が向いています。 [1]

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植える場所に迷う方は、庭彩堂の公式LINEで植える場所を相談できます。日陰の範囲や土の水はけを、庭の写真と一緒に伝えてください。

02 葉や枝が気になる方へ

葉の変化が気になったら

葉の変化が気になったときは、季節によるもの、土の乾燥、水の滞留を分けて考えてください。イノデは短い乾燥には耐えますが、水がたまる環境は苦手です。冬には水はけの悪い土で株元が腐ることがあります。まず土の湿り気と株元の状態を確かめましょう。

イノデ

新芽の反り返りを見る

新芽の若葉は一時的に後方へ反り返ります。展開が進むと平らに伸びるため、この変化は順調な生育の目安です。 [1]

葉柄の銀色の鱗片を確認

葉柄には銀色の鱗片がつき、若い葉には金色の毛が生えます。葉の状態を見るときの手がかりになります。 [1]

株元の湿り気を確かめる

葉の張りが弱いときは、まず株元の土を触って湿り気を見てみましょう。乾きすぎと水のたまりを分けて考えてください。 [1]

葉の変化に気づいたら、まずここから

土が乾きすぎているとき

短い乾燥には耐えますが、続きすぎると葉に影響します。株元が乾いていたら、湿り気を保つよう水やりを増やしましょう。 [1]

水がたまりやすいとき

植えた場所に水が滞るようなら、土の水はけを見直しましょう。放置すると冬の株元腐れにつながることがあります。 [1]

葉の色や艶が落ちたとき

日陰の環境と土の状態を分けて確かめましょう。木漏れ日から濃い日陰までの条件に合っているかを確認してください。 [1]

急な変化があるときは、木全体と気になる葉・枝の写真を撮っておくと相談に役立ちます。

葉の変化が気になる方は、庭彩堂の公式LINEで葉の様子を相談できます。変化した葉の写真と、植えた場所の日当たりを伝えるとスムーズです。

03 剪定・依頼を考えたい方へ

切る前に、剪定の考え方を知る

イノデは管理の手数が少なく、剪定を繰り返す必要はありません。花や果実はつけず、胞子で繁殖します。葉は株の中心からロゼット状に広がるため、剪定を考えるのは、枯れた葉が目立つときや株の形を整えたいときです。切り取る範囲は、株の形を崩さない程度にとどめましょう。

枯れた葉を取り除く程度でよい

イノデの管理は少なくて済み、花や果実もありません。剪定は枯れて目立つ葉を取り除く程度にとどめ、株全体のロゼット状の形を崩さないようにしましょう。 [1]

イノデ

枯れた葉が目立つ

常緑のため葉は長く残ります。株元で色の落ちた葉が目立ってきたら、形を整える剪定を検討してみてください。 [1]

イノデ

株幅が周りにかかりそう

株幅は30〜60cmに広がります。隣の植物や通路に重なるようなら、剪定を検討してみてください。 [1]

イノデ

古い葉が新芽の場所を覆う

新芽は後方に反り返ってから平らに伸びます。古い葉が芽の出る場所を覆っているときは、剪定を検討してみてください。 [1]

相談するときに伝えること

木全体の写真大きさや形が分かるもの

困っている場所枝が当たる場所など

希望する仕上がり残したい形や枝ぶり

剪定を任せたい方は、庭彩堂の公式LINEで剪定を相談できます。株の高さと、切りたい範囲を写真で伝えてください。

04 特徴と育て方

イノデのことを、もう少し

イノデは常緑性のシダ(草本)で、中国南東部、日本、韓国原産です。濃緑色で光沢のある羽状の葉を持ち、株元からロゼット状に葉が広がり、草丈・株幅ともに30〜60cmほどになります。半日陰から深い日陰、有機質に富んだ湿り気のある水はけのよい土壌を好みます。

イノデ

冬は株元の排水を見守る

水はけの悪い土では冬に冠部腐敗が起きることがあります。冬に土の水が滞らないか、株元を確かめてください。 [1]

イノデ

半日陰から深い日陰が中心

木漏れ日から濃い日陰までよく育ちます。日の当たる時間が一部だけの半日陰にも適しています。 [1]

イノデ

水やりは湿り気を保つ

有機質で湿り気のある土を好みます。土の表面だけでなく株元の湿り気を見て、乾燥が続くときには水やりを増やしましょう。 [1]

画像は庭や手入れの参考イメージです。樹種の同定や症状の診断を目的とした写真ではありません。

基本情報・参考資料を見る

Polystichum polyblepharum

情報確認日:2026-10-16T23:22:06.233058+00:00

参考資料

  1. Polystichum polyblepharum — NC State Extension特徴・栽培条件。海外の地域区分や月別作業時期は日本へ転用しない。