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イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

庭木図鑑 / 常緑

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

柱の形を保つ、地中海の常緑針葉樹

庭に細い柱のような木を一本据えたいけれど、剪定の手間や日当たりに迷う方も多いはずです。イタリアンサイプレスの性質を、植える場所から剪定まで順に整理しました。

青緑色の鱗片状の葉

葉は均一な鱗片状で、暗い青緑色をしています。揉むと心地よい芳香が立ち、種小名 sempervirens は「常に緑」を意味します。 [1] [2]

若木は速く、成熟するとゆっくり

若木では速い成長が見られますが、成熟個体では成長がほとんどありません。若い頃の伸び方を踏まえ、周囲に余裕をもって植えましょう。 [1]

花は咲かず、早春に雄球花

花は咲かず、早春に長さ3〜5mmほどの雄球花が現れます。春に花粉を放出し、球果は緑から約20〜24か月で褐色に熟します。 [1] [2]

01 植えるか迷っている方へ

わが家の庭に合う?

常緑で青緑色の鱗片状の葉をならべるサイプレス科の針葉樹です。若木は速く伸び、成熟するとほとんど伸びません。日向を好み、排水のよい土を要求します。植える場所の選び方から、成熟後の大きさの見通しまで押さえておきましょう。

こんな希望には合いやすい

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

日向の見通しが立つ場所

1日6時間以上の直射日光を好みます。午前中から西日の光が十分に届く場所なら、青緑の葉色を保ちやすい環境をつくれます。 [1] [2]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

剪定をあまりしたくない庭

柱状の樹形は剪定せずに保てるため、低管理の庭木とされます。細い柱形を一本だけ据えたい庭に向いています。 [1]

植える前に考えておきたいこと

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

水はけが悪い場所

排水不良の場所では根腐れが起きることがあります。雨のあとに水が長く残る低地は避け、植える前に排水を確かめましょう。 [1]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

若木の乾燥

年を経るほど耐乾性は高まりますが、若い株は定着するまで十分な水やりが必要です。植え替え直後は土の乾きをよく確かめてください。 [1]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

成熟後の大きさ

成熟時の樹高は約12〜21m、幅は約0.9〜1.8mに達します。隣の木や建物との距離は、植える前に測っておきましょう。 [1]

幅は1m前後、高さは10mを超える

成熟時の樹高は40〜70フィート(約12〜21m)、幅は3〜6フィート(約0.9〜1.8m)に達します。植える位置は、左右に開く幅より、高さへの余裕を優先して決めましょう。 [1]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)育て方をもう少し詳しく →

日向で、水はけのよい土に植える

植える場所は全日向にし、ロームから砂質で排水のよい土を選びましょう。土のpHは酸性からアルカリ性まで幅広く適応します。 [1]

分譲住宅にシンボルツリーを植える見積もり目安と工事の進め方で、費用を考えるポイントをご覧いただけます。

植える場所に迷う方は、庭彩堂の公式LINEで植える場所を相談できます。日向の当たり方と排水の状態を、写真で伝えられます。

02 葉や枝が気になる方へ

葉の変化が気になったら

葉の色や枝の伸び方に変化が見られたら、起きた時期と土の乾きを分けて見てみましょう。原因を一つに決めつけず、まず確かめられる手がかりから確認します。

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

葉の色と艶

暗い青緑色が均一かどうかを見てください。色の変化があるときは、日当たりの状態と土の乾きを分けて確かめましょう。 [1]

枝列の伸び方

若木は細く直立した枝列で速く伸び、年を経ると枝が水平に広がります。前年より横に開いているか比べてみてください。 [1] [2]

球果の色

球果は当初緑色で、受粉からおおむね20〜24か月で褐色に熟します。熟した茶色い球果は樹上に残るので、枯れた枝葉と区別して見てみましょう。 [1] [2]

葉の変化に気づいたら、まずここから

若木で土が乾いているとき

定着前の若い株は、土の表面が乾いてきたら水を与えます。排水のよい土でも、根が張るまでは水やりを欠かさないようにしましょう。 [1]

雨の後に水が残るとき

植え床に水がたまっているようなら、排水の状態を見直しましょう。根腐れにつながるため、水が長く残る場所は避けてください。 [1]

樹形が気になるとき

柱状の形を保つため、基本的には剪定を行いません。枝が思いと違う方向へ伸びるときは、状態を写真で伝えて相談できます。 [1]

急な変化があるときは、木全体と気になる葉・枝の写真を撮っておくと相談に役立ちます。

葉の変化が気になる方は、庭彩堂の公式LINEで葉の様子を相談できます。葉の色や枝の広がりを写真に収めて送れます。

03 剪定・依頼を考えたい方へ

切る前に、剪定の考え方を知る

市販品は柱状の樹形で、剪定せずに柱形を保つため低管理とされます。一方、若木は速く伸び、年を経ると枝が水平に広がります。手を入れるかどうかの考え方を整理します。

柱状の樹形は剪定せずに保つ

柱状の樹形は、剪定しなくても保てます。そのため手を入れる回数が少なくて済み、低管理の庭木です。 [1]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

若木の伸びが早いとき

若い木では速い成長が見られます。枝が隣の植栽や通路へ近づいたら、今の高さと幅を測ってから剪定の要否を判断しましょう。 [1]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

年を経て枝が水平に開くとき

市販品は柱状ですが、年を経ると枝が水平に広がることがあります。形が変わってきたら、剪定を検討してみてください。 [1] [2]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

高さに手が届かないとき

成熟すると高さは約12〜21mに達します。上部の枝に手が届かなくなったら、作業の安全を考えて業者への依頼を検討してください。 [1]

相談するときに伝えること

木全体の写真大きさや形が分かるもの

困っている場所枝が当たる場所など

希望する仕上がり残したい形や枝ぶり

剪定を任せたい方は、庭彩堂の公式LINEで剪定の相談ができます。高さや枝の広がり、希望する樹形を書き添えてください。

04 特徴と育て方

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)のことを、もう少し

サイプレス科の常緑針葉樹。若い木は速く伸び、成熟するとほとんど伸びない。市販品は柱状(すじょう)の樹形で、若木は細く直立する枝列、年を経ると枝が水平に広がる。暗い青緑色の鱗片状の葉を持ち、揉むと芳香がある。日向を好み耐乾性があり、排水の良い土壌を要求する。剪定せずに柱状の樹形を保つため管理は容易とされる。

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

早春の雄球花と春の花粉

花は咲きませんが、早春に雄球花が現れ春に花粉を放出します。花粉が気になる時期は、風向きと植える位置を意識してください。 [1] [2]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

日向と耐乾性

1日6時間以上の直射日光を要し、耐乾性・耐暑性・耐風性・耐塩性があります。年を経るほど乾燥に強くなります。 [1] [2]

イタリアンサイプレス(ホソイトスギ)

若い株の水やり

若い株は定着するまで十分な水やりが必要です。成長とともに耐乾性が高まるので、水やりは土の乾きに合わせて減らしましょう。 [1]

画像は庭や手入れの参考イメージです。樹種の同定や症状の診断を目的とした写真ではありません。

基本情報・参考資料を見る

Cupressus sempervirens

情報確認日:2026-10-16T23:45:26.799515+00:00

参考資料

  1. Cupressus sempervirens — NC State Extension特徴・栽培条件。海外の地域区分や月別作業時期は日本へ転用しない。
  2. Cupressus sempervirens — Oregon State University特徴・栽培条件。海外の地域区分や月別作業時期は日本へ転用しない。